DIARY

ワイゼンボーンとリゾネイターギター



そろそろ迫ってきた鎌倉芸術館弾き語りライブのリハーサル。

写真右の洋梨のようなギターが、
鎌倉芸術館でステージデビューするアコースティックラップスティール。
いわゆるワイゼンボーンギター。
左はNationalの代表的なリゾネーターギターStyle-1。

ワイゼンボーンギターが弾くほどにゴキゲンな鳴りになってきて気持ち良い。
まるで青いバナナが黄色くなってくるみたいに、
食べごろの音に近づいてきている。

去年からワイゼンボーンギターに興味を持って、
ラップスタイルギターを練習するようになり、
ここでワイゼンボーンを買わなければ、
一生弾くことはないかもしれないと思って購入した。
たまたまいいギターに出会ったというのもある。
弾きだすと止まらなくなり時間の感覚が無くなって、
あっという間に一日が過ぎる。
ギターを膝に寝かせて弾くのがこれほど面白いものだとは思わなかった。
今年はふつうにギターを抱えて弾くよりも、
膝の上に寝かせて弾いている時間の方が長いくらいだ。

リゾネーターギターも相変わらずハマっている。
このギターを一年くらい弾いて、
ようやくどういうギターなのか、
どういうセッティングが自分に合っているかが分かってきた。
ブルースやハワイアンやロックやブルーグラスだけでなく、
ラグタイムやジプシージャズやスパニッシュ音楽やエスニック音楽など、
実はいろんなジャンルの音楽に使えることも分かってきた。

バイクに乗るようになってからどうも鉄が好きになった気がする。
リゾネーターギターにハマったのもバイクのマフラーと同じクロームの色だからなのか。
ライブや練習後にかるくクリーニングクロスでボディーを拭くのも、
なにかバイクを研いてるような感じに似ていなくはない。
大変重いギターで、
抱えるのが大変だし、
弾いたあとボディーをクロスで拭いておかないと腐食するなど、
手のかかるギターだが、
スポーツスター883を所有している者としては、
かえってそういうことが楽しい。
趣味性が高いというか、
遊び心をくすぐるギターなのだ。




からだごと、ひとつきり

鎌倉芸術館弾き語りライブに向けての特訓でやっと弾き語りのからだに戻ってきた。
しばらくレコーディングをしていたのでからだがレコーディングのからだになっていたのだ。

ときどき自分のからだが何人か分に分かれていれば良いのにと思う。
でもそれはありえない。

音楽でもなんでも、
からだごとやらなければなんにもならない。
そして自分のからだはひとつきりしかない。

ときどき一度にいくつものことをできる人がいるみたいだけど、
僕の場合は一度にひとつのことしかできない。
一度にいくつものことができたら嘘になる。
そんな気がするのだ。

時間はどんどん早く流れる。
生きている時間はそんなに長くはない。
一度にひとつのことしかできないアナログなぼくがやれることは、
そんなに多くはない。

ときどきデカいことをやれたらいいなと思うし、
デカいことをやっているすごい人を見ると羨ましいが、
砕かれて散らばった小石を拾い集めるように、
自分の時間の中で小さなことを一つ一つやってゆくしかない。

そうやっていってもし自分に余裕ができたときには、
誰かの手伝いをしに行くことだってできる。



アコギの悪魔

ほとんど出来上がってきたニューアルバムの制作をいったんおあずけして、
鎌倉芸術館での弾き語りライブのリハーサルを今日から始めた。

頭の中をエレクトリックからアコースティックに切り替え、
弾き語りの面白さに身を投じる。

それにしても新しいアルバムのエレクトロニックな作風と、
弾き語りのアコースティックな作風は、
音だけ聴くとまったく別人格のようだ。
自分としてはどちらの音楽も楽しくやっているが。

弾き語りは、
やり始めてまだ数年なので、
自分に伸びシロがいっぱいあるような感じで、
試してみたいアイデアがよく浮かぶ。
アイデアに自分の体が追っ付いていってないので、
練習したくてたまらない。
練習が楽しく、時間を忘れて、
一日24時間では足りない。

アコースティックギターには、
人を沼の中に引きずり込むような、
悪魔的な魅力があると、
誰だか忘れたけれども、
どこかのミュージシャンが語っていたような記憶があるのだけれど、
最近その考えに同感する。



根気ばかりじゃなく

昨日丸一日かけて歌った歌は、
テイクとしてはとてもよいが、
やはり最初に録った荒削りなテイクの方が良かったので、
ボツになった。
昨日の日記はレコーディングの根気について書いたけれども、
その根気がボツになることもよくある。
結局最初のテイクが良いことの確認をしただけだったわけだ。
根気ばかりでも駄目なときだってあるんだよな。
アルバム制作にはいろんな視点があるのだ。

それにしてもお洒落な曲ができた。
今まで作った曲の中で一番お洒落な曲かもしれない。

この曲のコーラスをレコーディングしていろんな編集作業などをしたあと、
別の曲のギターをレコーディング。

歌も全部入ったオケに、
最後にギターを入れると、
急に曲が生き生きしてくることがたまにあるが、
この曲がそうだった。
バツグンにかっこよくなってひとり興奮した。
頭を冷やして明日、今日録ったのギターの確認をする。
明日もかっこよく聞こえてくれれば良いのだが…。



根気90パーセント

歌のレコーディングやその他の作業。
最初に録ったテイクを越えるのは難しい。
歌ったときのファーストインプレッションが働いて荒削りだが味のあるテイクが録れる。
しかし今日録ったテイクはなんとか最初のテイクを越えたように思う。

今日も曲を聴き過ぎて少し頭がぼうっとしている。
アルバム作りで一番重要なのは根気だとつくづく思う。
アリフ・マーディンも何かのインタビューで言っていた。
シンガーソングライターのアルバムの90パーセントは、
根気でできていると思う。



春の足音

コーラス録音や編集作業やジャケットの打ち合わせなど。
アルバムはだいぶ形になってきた。
春の足音が聞こえ始めてきたのと同時に、
アルバムの完成も見え始めた。
あともう少し。
ギリギリまで粘って考えようと思う。




或る都市伝説

今日も歌の録音。
歌の録音は身体のいい頃合いのうちに録音しておくのがコツで、
長引くとほぼよいテイクは取れない。
今日はいい頃合いのうちに録音することができてホッと胸を撫で下ろした。

僕が初めてメジャーなスタジオで歌のレコーディングをした20代前半の頃は、
午後1時に歌い始めて終わるのが次の日の朝の6時などということがよくあった。
いいタイミングもへったくれもなかったわけだ。
僕はその当時いつも牛丼は大盛りを二杯食うようなタフな若者だったから歌い続けられたけれども。

当時僕は洗濯機も風呂もないアパートに住んでいて、
レコーディングなると必ず毎日夜が遅いので銭湯にもコインランドリーにも行けず、
ミックスダウンの頃には脱いだジーパンが立った、
という都市伝説さえ残っている。

冬は体が冷えて鼻の調子がおかしくなりがちなので、
歌のレコーディングにはあまり向いていない季節のように思う。
しかしミュージシャンであるかぎり、
どんな季節でもレコーディングできなければ話にならない。
むしろいまもこうやって新しいアルバムを作り続けていられることが嬉しいし有り難い。

今の自分のことなど、
そして今の音楽の状況のことなど、
ジーパンを立たせていた頃の僕はまったく想像していなかった。



デリケートな状態の曲

昨日録り始めた歌が今日やっと形になった。
その後コーラスのアンサンブルを考えたりなど、
今日もみっちり。
音を聴き過ぎてぼうっとしている。

曲は完成間近になるほどがらっと変化しやすい。
楽器のバランスや歌のテイクや歌詞などで全然違った印象の曲になる。
完成間近の曲はとてもデリケートな状態なのだ。
だからいろいろ神経を使う場面も多い。
まだまだ微妙な作業は続く。



終盤戦

いつも歌の録音は数テイクで仕上げるようにしているが、
今日は歌詞を書き直した曲の歌い直しで、
譜割りを考え直したり、
いろいろ試行錯誤して、
気がついたときには物凄い数のテイクを歌っていた。
そして最終的には明日もう一度歌い直すことに!

歌の録音はいいタイミングを逃すと長期化する。
しばらく体力と神経を酷使する歌の録音が続くことになる。
レコーディング終盤はいつもこういう気力勝負になってくるんだよなあ。



山場

鬼の編集作業、やり残したダビングなど。
一気に編集作業をやり終わったら目が真っ赤になった。
アルバム制作が最終コーナーに入ってきた。
やらなければならないことはまだ結構ある。

インフルエンザが流行っているようだ。
スタッフもひとりダウンした。
いまは風邪をひきたくない時期。
あと一二週間が制作の山場だ。
疲れが溜まっていてひきやすくなっているから、
気をつけなきゃなあ。




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