DIARY

2009.9.8(火)

モトクロスの帰り、ラジオをつけたらP-Funk-Allstarsのライブをやっていた。珍し
いなと思って聴き続けたら、東京ジャズのイベントの生放送だった。スカパラも出て
いたらしいが聞き逃した。それからジョン・スコフィールドも出ていたらしい。聴き
たかったな。
ジョン・スコフィールドは、10年くらい前になんとはなしに観に行ったニューヨ
ークの老舗ジャズクラブで偶然観て、なかなか良かった。拳を上げて演奏しているミ
ュージシャンやお客さんに向けて「もっとパワーだ!」とアピールする姿が、ジャズ
ギタリストらしからぬ無骨なガッツというか、エンターテイメント性があって面白か
ったんだよな。
NHKラジオは、ぼくが10代の頃に聴いていた音楽ラジオ番組のスタイルを今も変
わらずにやり続けている感じがして嬉しい。

2009.8.28(金) 

 ジム・キャリー主演の「イエスマン」を観た。ジム・キャリーのテンションもい
い感じでなかなか面白かったな。かわいらしいヒロインのゾーイ・デシャネルが
80'sぽいエレクトロ・ガールバンドを組んで歌っていてまあまあおしゃれないい味
を出していた。
友達の家で聴いた、ストーンズやエイミー・ワインハウスがメキシコバンドみた
いなのをバックに歌っているUKのコンピ・アルバムがかっこ良かったなあ。メキシ
コの音楽のどこか馬鹿馬鹿しくてヤバい雰囲気が好きだ。タランティーノも映画で
メキシコのバンドの音楽をよく使っているけれども。
あとベックの"Devil's Hair Cut"のプロモビデオを撮っている監督が晩年のジョニ
ー・キャッシュの曲のプロモビデオを撮っていてこれが素晴らしかった。ジョニー
・キャッシュは亡くなる少し前から猛烈に曲を書き始めて、リック・ルービンが彼
のアルバムをリリースすることに協力している。それらはみな鬼気迫るもので素晴
らしい。ジョニー・キャッシュは罪人の曲を書いていたから、刑務所に入っている
人たちからとても人気があった。刑務所でやったライブを録音したアルバムは、レ
コード会社の人たちの予想を裏切ってヒットした。
たしかニック・ケイヴはジョニー・キャッシュの曲など、殺人を題材にしたブル
ースばかりを集めた(カバー?)アルバム、「マーダーバラッズ」というアルバム
を作っている。殺人を題材にしたブルースが、昔の時代はけっこうあったようなの
だ。



2009.8.19(水) 

エリック・クラプトンの"461 Ocean Boulevard"を聴きながらこれを書いてる
よ。なんか音楽を聴きたいのだけど、これといってなにを聴こうか迷っているとき
によくこのアルバムを選んでしまうんだな。このアルバムのミュージシャンらしい
ムードが好きなんだ。曲のエンディングでドラマーがふざけてたりしてさ。泥臭く
て味な演奏をしながらも、なんかどこか遊んでいるようなふざけたムードがいいん
だな。ボブ・マーリーの"I Shot The Sheriff"のカバーが好きだ。トム・ダウドの
プロデュースしたアルバムはアメリカのだだっ広い大地の香りがする。
もうずっと前にニューオーリンズの街から車で湿地帯を抜けてボブ・ディランの
歌詞に出てくるジャクソンの街を通り抜けたとき、見えてきたものすごくだだっ広
い綿花畑を思い出すなあ。コットンブルースと言われる、気が遠くなるほどだだっ
広い大地にかつて奴隷として働かされていた黒人達がギターで歌った歌。ひどく寂
れたガソリンスタンドで買ったブルースのカセットを車で聴いた。「シャイン・ア
・ライト」に出演しているバディ・ガイもそのカセットに入っていたと思ったな。
まわりの景色、雰囲気と音楽がものすごくぴったりきちゃて、そうかなるほどと思
ったんだ。ぼくはその時以前までは、ザ・バンドの音楽はよく分からなかったのだ
けれど、そのアメリカ旅行から帰ってきてしばらくずっとザ・バンドばっかり聴い
ていた。恐ろしいほどだだっ広くてなんにもない大地に真っ直ぐの道が続いている。
なんか細かいことなんか、どうでも良くなってくる感じ。そんなアメリカの景色に、
ザ・バンドの音楽は合い過ぎている。
綿花畑の前で撮影をしようとしたら、危ないから絶対に畑に足を入れるなとツア
ーコンダクターに言われた。畑の持ち主がライフルで遠くから撃ってくる場合があ
るっていうんだよな。



2008.08.15(金)

メールがいっぱい届いていて驚きました。いつもありがとうございま
す! 
CDを買いに行ったよ。最近はネットで買うのとお店で買うのとの比率
が半々くらいに成った。ネットで曲を買うのはとても便利だけど、少し
偏りがあって、またいつのまにか自分好み過ぎる曲ばかり買ってしまう
ので、みんなはなにを買いにお店に行くのかをなんとなく確認するため
というか、外の音楽の空気を吸い込むためにもCD屋さんには行くことに
しているんだ。
近頃の洋楽はちらほらといい曲を書くアーティストが現れているので、
視聴機で一枚一枚ちゃんと聞くようにしている。エイミー・ワインハウ
ス以降、曲を工夫して書く若いアーティストのアルバムがちらほら出て
いると思うんだ。そういうアーティストはフェスなどにはあまり出ない
し雑誌でもラジオでもあまり紹介されないんだけど、確かにそういった
動き、ムードはあって、なにか嬉しいような勇気づけられるような、お
れも頑張らねばというような気がしてくるぜ。Duffy, Nicole Atkins,
Jamie Lidell, Beth Rowley, White Hinterland, Aimme Mann,Rockでは
The Last Shadow Puppets, Gnarles Barkley, FeeliesやModern Lovers
を思い起こさせるVampire Weekendなんかはいい曲を書いていると思う
んだ。今日買ったのは、Ron Sexsmithの新譜、Pas/Calという変なバン
ド、Van Dyke Parksがオケを作っているというローエル・ジョージの娘
Inara Georgeのアルバム、若手のシンガーソングライターEric Hutchi
nsonのアルバムなどだよ。ぱっと聴きみんないい感じだったけど、暑い
からか、なんかソフトな感じのアルバムばっかり買っちゃったな。

2009.7.24(金)

アナログレコードを引っ張りだしてきて聴く。ジャケットからディスクを取り出
し、ターンテーブルに載せ、ゴミをクリーナーで拭き取り、針をレコードに載せる。
かつてレコードを普通に聴いていた頃はべつに意識しなかったこの動作、この手間
がいい。音楽を聴く時にタメの時間が生まれる。意識を音楽に持ってゆくための準
備の時間がある。


ピーター・ガブリエルだったか、ブライアン・イーノだったか忘れたが、自分が
所有する船の中にスタジオを作っていて、そこでアルバムを作ったらしい。旅の港
に停泊しながら、海の上で波に揺られながらレコーディングするというのも、なか
なか面白そうだ。でもそこでレコードを聴いたら針が飛びそうだ。音楽に集中でき
ずに水平線ばかり眺めてしまいそうだ。


エピフォンのシェラトンとギルドのF-50RSBは音楽の道具だ。SPORTSTER883
は旅の道具だ。道具は使えば使うほど味が出てくるものを使いたい。手入れをする
のが楽しくなるようなものを使いたい。音楽を聴く装置も、聴く環境も、そして音
楽そのものも、本当はそうあってほしい。



2009.7.22(水) 

よさげなTシャツ見つけました。





ぼくが始めてビートルズを聴いたとき、「うわっ!これだ!」とは思わなかった。
「へー、まあいいんじゃん」という感じだった。何回か聴くうちに、だんだんと、
じわっと好きになっていった。
ぼくはローリングストーンズのかっこよさが分かるまでに、6年かかった。中学
生のときストーンズを聴いて、「サティスファクション」や「エモーショナル・レ
スキュー」はなんとなくかっこいいと思ったけれど、「ホンキートンク・ウィメン」
や「ワイルド・ホーセズ」などの曲は大学生になってから好きになった。
すばらしい音楽をちゃんと心で受け止めるには、たっぷり時間がかかることがあ
る。何回も聴いて、あるとき突然好きになる。聴くタメが必要な場合があるんだ。
タメは聴く時だけじゃなくて、音楽を作る時にも本当は必要だ。ある程度時間を
かけて頭の中で考えてタメを作っておいて、あるとき一気に形になった曲は出来が
良かったりする。あまり時間が早く流れ過ぎているとタメの時間がなくなってゆく。
古いポピュラーミュージックは、今よりもゆっくりした時間の流れの中で生まれ
たのかもしれない。
インターネットのある今は、音楽をぱっと聴いてテキトウに判断して、流したま
まにしてしまうことが多くなった。音楽をじっくり味わうには、少し時間の流れが
早すぎる気がする。
レコードをクリーナーで磨いてレコードプレイヤーに大事にセットして、コーヒ
ーを飲みながらオーディオから流れてくる音楽をじっくり聴くのが、趣味としての
音楽の聴き方だと思っていた。そこに流れる濃密な時間が好きだった。そのように
音楽に接するのが自然だった。今よりもゆっくり時間が流れていたから。
最近は意図的に趣味としての音楽の楽しみ方を思い出して、レコード棚からレコ
ードを引っ張り出してきて音楽を聴くようになってきた。ゆっくりとした濃密な時
間は、自分で作らなければならなくなった。

2009.7.16(木) 

HOT STARTER 09 の最終日に来てくれたみなさん、本当にどうもありがとうご
ざいます!すごく遠いところから来てくれた人もいたようで、感謝いたします。一
夜明けて首の後ろが痛いです。ヘッドバンキングみたいな動きをどこかでしたのか
な。
今回のツアーによって、ぼくの音楽をやってゆく意識が変わったというか、修正
されたような実感があります。コンパクトな4人編成のギターバンドになったこと
によって、音楽の面白さ、可能性に、また新しく気づくことができたような気がし
ます。できればこの編成で、いろんなところで、いっぱいライヴをやりたい。まだ
現実的なことはなにも決まっていませんが、ぼく自身は強くそう思っています。今
回新曲を何曲かやりましたが、曲はいっぱい書いているので、新しいライブがあれ
ばそこでまた違った新曲をみなさんに聴いてもらいたいです。いままでライブでや
った曲も、4人でやることにより、曲本来が持つかっこよさをもっと引き出すこと
ができる気がしています。
13歳の頃から音楽をやってきて、いまもまだ音楽の知らない部分に気づくこと
がいっぱいあります。メンバーと演奏して、お客さんといっしょに音楽を体験する
度に、音楽の知らなかった部分に、心と体と時間の知らなかった部分に、少しずつ
気づきます。音楽は面白いです。

2009.7.06(月) 

今日は一日中ギターを弾いて歌を歌って過ごそう。そのためにアコースティ
ックギターを家から持って来た。アトリエにあるいつも弾くギターはツアーで
出ているから、家で弾いているギブソンサザンジャンボを持って来た。
音楽を創意工夫して作ることの経済的価値が著しく低下したとか、それはネ
ットの影響だとか、それは時代の変化だとか、そういうことは、音楽をやって
いる時は一切考えない。考えてたら、なんかむかついてきたりして音楽なんか
やってらんない。むかついたりすることは、このVoice にはなるべく書かない
ことにしていたのに、今日はなんかそんな口調になっちゃうな。すっきりしな
い天気のせいかな。
ギターを弾いて曲を作って歌を歌って飯を食って生きてきた。それで駄目な
らその時だ。
音楽を創意工夫して作ることの面白さと大変さを噛み締めて、今日もコンピ
ュータの電源を入れずに、ギターを弾いて歌を歌って過ごすんだ。
創意工夫して音楽を作ることは、自分のためであり、同時に誰かのためにも
なるかもしれないというポピュラーミュージックが、世の中からなくなりつつ
あるのかどうか知らんが、少なくとも音楽をやっている時のぼくの中にはまだ
はっきりとあるぜ。

2009.7.03(金)

久しぶりに楽器屋に寄って古いエレキギターを弾いた。今回のツアーでセ
ミアコにふたたび目覚めてしまい、古いギブソンのセミアコを弾かせてもら
ったら、やっぱりぐぐっと惹き込まれてしまった。いやあ惚れ惚れするいい
音だ。なんで最近のギターはこういう音が出ないのだろう。どんなに、完全
を謳ったビンテージギターのリイシューを弾いても、こういうふくよかで生
き生きしたガッツのある音にはほとんどお目にかかれない。物欲が芽生えて
きてヤバくなりそうになったので、早々に楽器屋を後にした。
初期のビートルズのエレキギターは、ジョンとジョージの二人ともセミア
コを弾いている。彼らがもし二人ともテレキャスやレスポールなどのソリッ
ドギターを弾いていたら、ビートルズサウンドはまったく別物になっていた
だろう。4人編成のギターバンドをふたたび始めて、ぼくも思わずむかし弾
いていたエピフォンのシェラトンを手に取ったのだけれど、なぜビートルズ
がセミアコを選んだのか分かったような気がしたのだ。
セミアコは歌を支えてくれるエレキギターだからなのではないかな。ピア
ノレスのギターバンドが、ギターをディストーションさせずにアンサンブル
を組むと、どうしても中低音が不足する。ストラトやレスポールなどのソリ
ッドギターは、弾きまくるタイプのリードギターにはいいけれども、ノーマ
ルトーンで歌やコーラスを支えるバッキングギターにはセミアコがしっくり
くるんだな。

2009.6.25(木)

頭の中がツアーのことでいっぱいになってきた。あれを忘れちゃならない、
これをメンバーに伝えなきゃならない、などね。とくに緊張してピリピリし
ているという自覚は無いのだけど、みょうに朝早く起きてしまったりして、
やっぱり自分の気付かないところで、無意識的に緊張してきているのかもし
れないな。
リハーサルも大詰め。今日も頑張らんと。 


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