DIARY

2009.6.15(月) 

昨日は年配のベテランの人たちとツーリングに行って来た。秩父小鹿野町か
ら志賀坂峠、ぶどう峠、クリスタルライン、柳沢峠、松姫峠、大垂水峠という
鬼の峠巡りフルコースだった。うまい人がぼくのペースに合わせて先導してく
れたので、くったくたになったけれど、バイクの乗り方にまた一つ大きな発見
があって、収穫のあるツーリングだったなあ。東京はだいぶ暑くなってきたけ
れど、山の中はまだ寒くて、革ジャンに革パンで行ったのに身体が冷えて、途
中から合羽を着て走った。初夏の青い山の風を浴びて食べた山菜天ぷら料理は
格別だったなあ。
今日は木暮とツアーの打ち合わせとリハーサルがある。ギターと歌とバイク
の日々だな。

2009.6.1(月)

久しぶりに朝早くから一人でツーリングに行って来た。バイクのツーリン
グはみんなで行くのも楽しいけれど、一人で行くのもやっぱり楽しいな。自
分のペースで、ゆっくりまったりと、甲斐駒ケ岳を観に行こうと思ったんだ。
前日から天気をチェックしていて雨が降ることは分かっていたが、かまわ
ず朝7時に出発。中央道石川パーキングエリアで雨合羽に着替えて、相模原
で降りて上野原から山の中のグニャグニャ道を行く。ここのところ883で
街乗りばかりしていたから、悪い癖みたいなのがついていたが、峠を走って
いるうちに次第に調子を取り戻した。深い緑に覆われた奥の細道は、雨のせ
いもあってガラガラ。深呼吸するようにゆっくりぐねぐね、883で走って
ゆく。
小菅からいつもの411を通って柳沢峠へ。雨は降ってもにわか雨程度で、
夏の豪雨のようではないから走りにくくはない。甲州街道へ出て甲府市街を
抜けるころには空に晴れ間さえも見えたが、そこから先は雨が降っていた。
韮崎へ出ると、思った通り、黒々とした影に染まった甲斐駒ケ岳は腰から
上に薄紫色の雨雲を冠っている状態だったが、それでも圧倒的な眺めである
ことには変わりはなかった。川が何万年もかけてえぐった広大な盆地の眺め
を横に見つつ、七里が岩ラインのゆるい坂をゆっくりまったりぐねぐね登る。
目的地である長坂でバイクを停めたかったのだが、ガソリンランプが点い
て、予定していた長坂周辺のスタンドがどこも休みで、落ち着くことができ
ず、韮崎まですぐに戻ってきてしまった。
甲府市街のファミレスで昼食。いつか行った石和温泉に立ち寄ってみよう
か迷ったが、もう少し峠を走ってみたくて甲州街道勝沼を過ぎて甲斐大和か
らふたたびぐねぐねの奥の細道へ。
山を登ってゆくと深い霧に包まれたが、慌てずにゆっくりぐねぐね。88
3は泥をはじきながら快調にエンジンをぶるぶるいわせた。細い下りのぐね
ぐね道の途中から、いつものでこぼこの舗装路が工事をしていて未舗装路に
なった。しかも雨でぬかるんでいてマディ状態である。270キロの巨体に
ブリジストンBT-45のタイヤを履いた883を、こかさないようにそおっと
走らせた。この日のクライマックスだったが、オフロードコースでの経験が
生かされて慌てずに走ることができた。
以前「スポーツスターってオフ車に似てませんか」って883の師匠に質
問したら、「883はオフ車です」と言い切っていたことを思い出す。88
3に乗っていなかったら、オフロードに興味を持たなかったかもしれない。
ぼくはオフロードでバイクに乗ってみて、バイクって面白いなと思い始めた
んだ。
3、4百メートルで舗装路に戻り、その後は深い霧の中の柳沢峠、奥多摩
周遊を通って帰ってきた。バイクはひとりの時間を楽しませてくれる。そう
いうところは音楽と同じだ。泥だらけになった883がまたかわいく見える。

 

 

 


2009.4.30(木) 

昨日は久しぶりにバイク仲間とオフロードコースに行ってきた。天気は最高だ
し、すげえ楽しかったなあ。女の子同士で化粧品の話やかわいいモノのことなど
できゃぴきゃぴ楽しそうにしているのがたまに羨ましく感じることもあるのだけ
ど、男同士でもバイクのことなどできゃっきゃすると楽しいんだこれが。大人に
なってから男同士で遊びに行くっていうのは子供のころに男の友達と遊んだ楽し
さとはまた違った楽しさがあるんだな。バイクという共通の趣味はあるけれど、
やっている仕事とか生きてきた人生はバラバラで、そういう人たちが仕事も酒も
抜きで集まって遊ぶのが面白い。泥だらけになってへとへとに疲れたけれど、気
持ちはスッキリした。やっぱり青空の下で遊ぶっていいな。

2009.3.12(木) 

空が晴れると少しずつ暖かくなってて春のつよい風が吹いている。883に乗り出
して1年が過ぎた。3月いっぱいは山のほうはまだ道が凍っているだろう。去年はそ
れでもかまわずに走りに行って、道の両脇の雪に怖れをなして帰ってきていた。バイ
クに乗り出して半年くらいまでは、よく朝早く起きて883に乗って峠を回ってから
アトリエに行って仕事していたな。
XL883というハーレーのなかで一番安いシンプルなバイクは、そんなに速くもな
いし、ブルブルいって古くさいし、どちらかというと地味なバイクだけど、スポーテ
ィーに乗ろうと思えば乗れて、距離を乗るほどにその個性的な挙動、味が楽しめるよ
うになって飽きがこない面白いバイクだ。日本の峠道を休日に一日かけてツーリング
するにはぴったりの排気量とパワーじゃなかろうか。バイクらしいバイクというスタ
イルが好きだな。楽器に喩えるなら、マーチンのアコースティックギター、もしくは
60年代のストラトって感じかな。なんか、アンプラグドな感じなんだな。また今年
もコイツで山に降り注ぐ陽射しと風を浴びたいな。

2008.12.09(火)

 「おれっておじいさんだったんだ。」これは、先日以前モトクロスへ行っ
たときに撮ってもらったビデオをバイク屋の店長と一緒に観て、そこに映っ
ている、モトクロスバイクに乗ってスローモーションのように遅いスピード
でぎこちなくコースを走る男が自分だとわかったときに、ふとぼくの口をつ
いて出た言葉である。恥ずかしい・・・。モトクロスバイクに乗っている人
たちはバイク歴の長い人たちが多く、原チャリ歴を抜かしたバイク歴が一年
を満たない自分がやるのは無謀であることは分かっているつもりだったが、
自分で走っているイメージと実際に走っている姿との間にこれほどギャップ
があるとは。42歳でモトクロスに手を出すのだから上手く乗れるようにな
るかどうかは非常に怪しいものだとは分かっていた。しかしやるなら今が最
後の年齢かもしれないと思って、駄目でよしとしてやり始めたことだから、
それはそれでよい。バイクに興味を持って、バイクの構造や乗り方を一番手
っ取り早く分かるようになるのはモトクロスなどのダートバイクではなかろ
うかと思ってやってみたこともある。レースも楽しいけれど、レースで一位
を取ろうと思ってやってみたことではない。だからかっこわるくたって笑わ
れたってなんでもこいだ、別に気にしないで行くぜとは思っていたものの、
やっぱりかっこわるい・・・。走る姿勢がまずかっこわるい。それにしても
バイク屋店長とアマチュアレースをいい成績で走っている○○君は、こんな
状態のぼくに、あれほどいろいろ細かく親切に乗り方を教えてくれていたの
だな。本当に有り難いことです。でもダサくても笑われても、やっぱり泥の
上をモトクロスバイクで走るのは楽しくてたまらん。まず第一の目標は、ダ
ートバイクにふつうに乗れること、走って曲がって止まれる、基本中の基本
を身に付けよう、おれよ。

2008.11.04(火) 

モトクロスへ二日続けて行った。今回は上手い人たちと一緒に行って、
いろいろ教えてもらってかなり勉強になった。陽が暮れるまで練習して
へとへとになったら、一緒に走った人たちがきのこうどんに雑炊を作っ
てくれた。モトクロスの人たちはアウトドア系に自ずと近づく。彼らは
料理がうまい人が多い。面白主義者が多い。
みんな帰ったあとの真っ暗闇のコースのパドック。懐中電灯で逆光に
なった横顔のシルエット。僕たちの会話は鍋に温められ、星のない空に
残響した。
泥の上をオートバイで走ることがこんなにも面白いことだとは。今に
なってこの面白さを知ってよかった。若い時に知っていたらおかしく
なっていたかも知れない。それくらい面白い。

2008.10.27(月)  

モトクロスに行く予定だったのだが、前日の雨でコースの状態を考え
て一緒に行く予定だった人と延期しようという話になり、一人またツー
リングに出かけた。先週二日で1000キロ近いツーリングをしたから
今日は軽めに行こうと思っていたのだが、今日も結構な距離を走ってし
まった。
朝7時に出発して東青梅駅から28号線53号線、名栗で給油。冬装
備してきたつもりが予想を超える寒さにカッパを着込み、山伏峠。29
9号線で秩父を抜けて小鹿野で給油、そして志賀坂峠、恐竜の足跡を通
過して上野の道の駅で猪豚生姜焼き定食を食べ、124号に入って美し
く紅葉した森の中を流れる渓流沿いを通り、山をどんどん登る。途中、
前方道の上に突き出た巨大な岩盤の側面に太陽の塔のおなかの顔のよう
に突き出たオブジェを発見した。肌色っぽくて不思議につるんとしてい
て道沿いの上の方にある岩盤に横顔のように突き出ていて、誰かがこん
なところに自分のアートを作って残して行ったのかなと思ってそのオブ
ジェの真下にバイクが来たときに見上げると、それは直径が人の背丈ほ
どもある超巨大なスズメバチの巣なのだった。不気味に牽制するように
巣の番人の十数匹の蜂がこちらを伺っていた。ぼくは以前書いた通り、
中学生の芋煮会の時、誰かが石をぶつけて遊んでいたスズメバチの巣の
近くを知らずに通って秋の気性の荒いスズメバチの大群に襲われ、身体
の3、40カ所を刺された経験がある。おそらくつぎに刺されると、ナ
ンタラ症候群とかいう身体がショック状態になるということをテレビで
見て知っていたため、883をそーっと走らせてなんとかその場を去っ
た。が、峠道というものは山の斜面をジグザグに進んで登って行くので
ある。もう一度その蜂の巣をすぐ上から見下ろす地点を通過するときに
はほとんど祈るような気持ちなのだった。
 山は絶好の紅葉のシーズンで、124号は広葉樹の落葉に敷き詰めら
れ、さらに前日の雨で250キロの08スポーツスターが走るにはかな
りスピードを落とさなければならなかったが、そのかわり山の景色を堪
能できた。ぶどう峠へ登りきると麓まで広がる紅葉した赤松が絶景を成
していて素晴らしかった。峠を下り始めると広葉樹の落葉から針葉樹の
落葉になり路面は赤い雪をまぶしたようになっている。緊張を強いられ
る道を下って北相木村に出て走りやすい道になりほっとするのもつかの
間、2号線へ入ってしばらく走るとまた落葉に覆われた峠道、馬越峠を
抜けて川上村に入る。そして610号線から信州峠、ここも落ち葉道。
そして一ヶ月前に初めて通過したクリスタルラインの出口、黒森へ出た。
この時13時。緊張を強いられる道を走ったので少し疲れはあったがへ
とへとではなかったので、迷っていたクリスタルライン逆越えを決行し
たのだった。
素晴らしい紅葉と道いっぱい埋め尽くされた物凄い落葉。そして前回
走ったときよりもさらに成長した苔が道を覆っている上を転けないよう
にギア二速時速20から40キロでゆっくり走った。この日は紅葉目当
ての観光客が車やバイクや自転車で来ていて賑やかであった。道は濡れ
た落葉のせいで前回よりも数段バイクで走るには難しかったが、初めて
通る道と一度通ったことのある道では大分印象が違い、前よりも落ち着
いて走れた。前回は非常に長い距離を走ったような気がしたが、今回走
ってみると実際そんなに果てしなく長い林道というわけではないという
ことが分かった。途中まわりの山々を見渡せる開けた場所でバイクを停
めた。一ヶ月で山の景色はこれほど変わるのか。緑色だった山は愁いを
帯びたような美しい赤茶色に見事に変色していた。焼山峠に出るとここ
にも前回と違って紅葉を観に来た人々がたくさんいて写真を撮ったりお
茶を飲んだりしていて賑やかだった。
牧丘へ下りフルーツラインを抜けて411、柳沢峠、奥多摩周遊、檜
原を抜けて東京へ戻った。帰宅したのは午後7時。へとへとになってい
た。きょう一日で下道を500キロ。12時間ほとんどバイクを降りず
に曲がりくねってばかりいた。今月はこの日の時点で2600キロ走っ
たことになる。なにをそんなに走り急いでいるのかオレよ。ちょっと頭
を冷やしなさい。

2008.10.20(月) 

秋はツーリングの季節らしく、ベテランのバイカーたちの有り難いお
誘いを受け、ツーリングに行ってきた。
目にしみるような青い空の下、紅葉が始まっている山々を、経験に培
われた華麗な走りに誘導されて、自分の実力以上の、この上なく上質な
走りの喜びを堪能することができたと同時に、自分がいかに走りという
ものをまったく分かっていないか痛感させられた、少々ハードルの高い
ツーリングだった。
「ローマは一日にしてならず」というけれども、オートバイもトラン
ペットもボクシングも、そして音楽も、玄人の人たちはいつもずーっと
遥か彼方の先のほうを走っていて、さらに腕に磨きをかけようとしてい
る。楽しみの世界を覗き込んでみる度に、人がそれぞれ追っかける夢の
すげえ大きさを目の当たりにする。とても叶わねえという気持ちになっ
てしまうのだけれども、また今日から自分の目の前にあることを一つず
つやっていかなきゃならないんだな。なにが言いたかったんだろな今日
のおれはまったく

2008.10.03(金)

東京は秋晴れが続いていて気持ちがいいね。
以下はバイクに乗らない人が読んでもなんのこっちゃという文章です。
すいません。
12000キロ走った883のノーマルのサスペンションが柔くなった
ような感じがしていた。なんかシャカシャカして動きが鈍い感じがして
いた。それで前後のサスペンションを別のものに変えた。いやこれが驚
いたね。今までのサスペンションのなにが物足りなかったのかが分かっ
た。ノーマルのサスは反応速度が遅かったんだ。新しいサスの反応速度
は速いから、タイヤが路面に張り付くような感じになった。前よりもハ
ンドルがよく切れるし、バイクを倒しても安定している。ギャップがあ
ってもバイクが宙に浮かず、サスペンションがずっとタイヤを地面に押
し付けてくれる。ノーマルのサスが革靴なら新しいサスはスポーツシュ
ーズのようで、とても楽に安定して走ることができる。バイクに乗るの
がまたさらに楽しくなっちゃった。早くまた峠に行きてえなあ。またか
よ。こればっか。でもちゃんと、毎日音楽も作ってるってば。ほんとだ
ってばさ。

2008.10.02(木)

峠道を上って来る30代くらいの夫婦がいた。栗拾いなのか、きのこ
狩りなのか、籠を下げた夫、その後から大きな麦わら帽を冠った妻が歩
いてくる。こんな山道をよく歩いて来たものだと思い、しばらくワイン
ディングを下ると、さっきの夫婦のものらしい四駆が道の脇に止めてあ
った。この辺りから工事や山歩きをしている人々に頻繁に出会うように
なり、しばらく無かった人の気配を有り難く感じる。風と木漏れ日の木
賊峠を越え、さらに下って行くと左脇の木立の影の間に水晶のように光
る渓流が見えたのでバイクを止めた。湿った枯れ枝を踏んでブーツが濡
れるせせらぎまで歩いて行き、澄んだ水の転がる音をしばらく聴いた。
また走りだすと森が開けて左から右になだらかに傾斜する山の斜面が草
に覆われた広場のようになっている金山平に出た。お昼前の陽のあたる
道沿いに車とツーリングのバイクが数台止まっていて、道っぱたに粗末
なマジック書きの立て看板があり、草むらを少し左脇に入ったところに
そばが食べられる店があって、その前で中年のバイカー達がなにやらは
しゃいでいる。斜め前の斜面のやや上の方には赤い屋根の山小屋が森を
背にして建っている。そして道の進行方向には雄大な瑞牆山がそびえて
いる。
またしばらく走るとまばらな人里が現れた。そしてやっと二車線の6
10号線へ出る。クリスタルラインの続きはもう少しあったが、今回は
ここまでにして23号線を通って芽ヶ岳広域農道へ。南アルプスと八ヶ
岳を左右に見る絶景ポイントにも小さなそば屋があり、泥の付いたニッ
カポッカを履いた若いトラック運転手達が店の外の丸太を縦に二つに割
ったテーブルで、おばちゃん二人が作る美味そうな手打ち天玉そばを食
べていて、僕も彼らの横に腰を下ろし天玉そばを掻き込んだ。天気も山
の眺めも最高。この日一番気持ちよかった時間だ。
その後は中央道で勝沼へ出て落石がごろごろ転がった楽しい黒野田林
道を通り都留を抜け139号線で富士吉田へ出てファミレスで休憩。か
なり疲れていて眠かったのでソファーで10分ほど仮眠。夕方が迫って
きていたので行く予定だった御坂峠はまた今度にして、山中湖から道志
みちを通って帰ってきた。疲れで身体が土嚢を背負ったように重く銭湯
の湯船に浸かってそっぽを向いた薄い白髪の親父の横に仰向けに浮かん
で天井を見上げ、大きく息をついた。 (クリスタルラインツーリング
日記おわり)


calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< August 2018 >>

selected entries

categories

archives

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM