DIARY

ダン・ヒックス・アンド・ヒズ・ホットリックス

きょうダン・ヒックス・アンド・ヒズ・ホットリックスのライヴを観に行って来た。10年前にダン・ヒックス・アンド・アコースティック・ウォーリアーズとして初来日したとき、彼はアルコールによる長いスランプからようやく抜け出たばかりという噂も本当のようで、お客さんが今日より入ってなかったこともあったし、想像してたより神経質で寂しい印象を受けた。っていうか、今日がお客さん入り過ぎ、かつ、盛り上がり過ぎでしょ!アルバムも出さず、プロモーションもしていないのに、10年前よりも数段人気が出ている感じ。これは驚くべきことというか、不思議な現象でさえもあるような。彼は21世紀に入ったヴァレンタインデーの日に、ステージの上でなにをやっても熱狂的にお客さんに受けていた。皮肉にも、とてもオールドファッションな、極めて20世紀前半的な彼の音楽は、30年近くを経て熟成されたというか、まあ、ようやくそのすばらしさにみんなが気づいたのだろうけど。いやいやちょっと待て。さっき、10年前の彼は神経質で寂しい感じがしたと書いたけれども、それはひょっとしたら、じつは彼は全く変わっていなくて、おれの心境の変化、おれを取り巻く世界の変化が、彼の印象の変化なのではないかという気がしてきた。おれは10年前、ダン・ヒックスが好きで好きでたまらなくて、それこそ神様のように崇めていたのだけれど、当時若かったおれは、彼のレコードを聴いて、おしゃれで切れ味のいいスイング感に、もっと派手でエネルギーに溢れたものを感じ取っていて、それを彼のライヴに求めていたのかもしれなかった。おれはそのとき彼の音楽に流れている悲しみに気づいていなかったし、彼のとぼけた美しい冗談はそこからこぼれていることも知らなかった。彼の寂しい無表情はカタルシスに溢れていた。彼はきっと目の前のお客さんが受けていようが受けていまいがどうでもよく、そればかりか彼自身の人生についてさえも、どうでも良かったりするのではないか。彼の歌は、それゆえに、あれほど強くて悲しくて美しくてばかばかしくて軽いのだろう。今日のライヴを観ておれはそんな気がして少し救われた。そしてあらためて彼の音楽に敬意を払ったね。

なんでも携帯電話

このあいだついに携帯がぶっ壊れた。まえからたまにディスプレイがなにも表示しなくなることがあったんだけど、電源を入れ直したり、適当に放っておくと直ったりしてた。それがついにどういじってもディスプレイは頑としてのっぺらぼうのままになった。電話の機能は問題なくて、電話がかかってきても普通に話すことができるんだけど、誰からかかってきたのか、留守電が入っているのかとかがまるでわからないし、その他の便利な機能が全く意味をなさなくなった。このあいだ、その携帯に電話があって、電話に出た瞬間に切れてしまった。いったい誰からかかってきたのかわからなくて、いつまでも気になったりしちゃってさ。
それであの話題の携帯電話ウォークマンを買ったのよ。早速おれのブロークンハートにじわっと効く極俺的カタルシス選曲を録音して、ひとりでボーッと街を歩いてみたりしちゃった。
それにしても携帯ウォークマンが出るくらいだから、そのうち携帯電話映画館とか携帯電話パソコンとか、なんでも携帯電話になっちゃうのも時間の問題だなあと思ったよ。試しにこの携帯ウォークマンを事務所のオーディオにつないでみたら、CDとほとんど変わりない、迫力のある音が出てきたから驚いた。21世紀に入って音楽を取り巻くハードの世界もずいぶん変わる気配がいよいよしてきた感じがするよ。MP3ウォークマンが発売されるのもきっとすぐだろうし。DSLや光ファイバーが一般に普及したら、いよいよ音楽が、普通にデータとして売り買いされることになるかもしれないよね。そのときに、ナップスターのようなところでMP3のフリー音楽ファイルが簡単に手にはいるようだったら、おれら音楽でめし食ってる人たちはどうなっちゃうの?ナップスターはナップスターに責任を問うことができるけど、聞いたところによると、グヌーテラってソフトは、そのソフト自体が世界中のグヌーテラユーザーのパソコンにあるMP3ファイルを勝手に検索してくれて、ダウンロードできるしくみになってるんだと。つまり、著作権侵害の責任が、特定の団体や法人が仕切っているわけではないので、問うことができない。だから取り締まりようがないんだってさ。これは一般の人にとっちゃおいしい話かもしれないけど、おれら音楽屋には、ちょっと怖い話だね。MP3をダウンロードすることによって、お客さんの購買意欲を刺激して、CDの売り上げは結果的に伸びるって言う人もいるみたいだけど、おれみたいなめんどくさがりは、MP3の音質で音楽を聴くぶんには十分って、最近MP3を実際に聴くことによって実感してるもんね。おまけにうちにあるCDを全部MP3にしたら部屋が片づくなあなんて冗談半分思い始めてるくらいだし。いやあ、いったいどうなっちゃうんだろうね。無駄な心配であってほしいけどね。

2001

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。21世紀になったすね。未来についていろいろ考えることも多いこのごろっすよね。いかがですかみなさんの未来は!!
去年いろいろプロデュースした曲がもうそろそろ出てきはじめそうだよ。いい曲なんで、早くみなさんに発表したいよ!もうちょっと待っていてくださいね。
おれはそろそろ自分のアルバムの曲を作らなきゃなあっていうモードに入ってきたところ。今めちゃくちゃ煙たい事務所の部屋でこれを書いてる。この間、作曲の気分転換になるかもと思って買ってきた、でっかいお香をいまピアノの上に置いて焚いたら、ものすごく煙が出まくって部屋が火事みたいになってしまった。煙だらけの部屋で、MP3に落としたマイルス・デイヴィスのKind of Blueを聴いたり、ピアノをポロンとやったりしている。
そうそう、最近MP3にはまった。2年くらい前に試しにMP3を聴いたときには、音が悪いって印象があって好きではなかった。でも、このあいだL?K?OのPower BookでMP3を聴かせてもらったとき、その音の良さとCDからのエンコードの速さのびっくりしたのよ。圧縮の技術がずいぶん良くなったみたいだね。今度iTuneっていうMP3のソフトが無料でAppleから出るみたいだけれども。ハードディスクの中に、次々に自分がいまホッとなれるアルバムを入れていったら、なぜかJazzが多くなってた。Power Book G3から流れるKind of Blueや、セロニアス・モンクの曲に、ちょっと救われたような気分で、おれの21世紀が始まったよ。音楽の聴き方もいろいろ変わってゆくのかね。
きのうの夜ビートルズのヤア!ヤア!ヤア!のDVDを観た。中学生の時からこんなにもビートルズが好きだったのに、一度もヤア!ヤア!ヤア!を観たことがなかった。ジョンとポールとジョージとリンゴが演技をしていたんで、最初ちょっと違和感があった。けれども、おれのいちばん好きな人たちの、いちばんかわいかった瞬間の映像を観ていたら、いつしかこころがじわっとなってたよ。21世紀になっても、相変わらずビートルズが好きでいるおれなのだね。

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