DIARY

鉄の馬

久しぶりに883エンジンに跨がって、
ちょい乗りツーリングしてきた。
シフトチェンジが遅くなってたり、
ステップへの過重が遅れてたり。
鈍った感覚を少しずつ取り戻してゆく。
冷たく硬い四月の風を砕き、
街道沿いの青々とした緑の影から、
幾本も射し込む逆光の剣を弾いて、
V型2気筒エンジンが、
前世紀の炭坑を進む蒸気機関車のように、
どっしりドコドコ揺れて、
ゆったり走ってゆく。
鉄の馬を走らせるこの喜びを、
乗る人達だけが味わえるっていうのは、
ちょっともったいない気がするんだよなあ。





883

ひさしぶりに883のエンジンをかけた。
Vツインエンジンのアイドリングが気持ちいいなあ。
ハーレーのエンジンがすごいなあと思うのは、
2万キロ3万キロ走って距離を伸ばすと、
だんだんと味わいが増してくるところだな。
どんどんバイクらしくなってくる感じ。
古い良い生地のジーパンみたいに、
いいムードに仕上がってくるような気がするんだ。
このSportster883の一番ベイシックなタイプが、
もう発売されていないっていうのは寂しいなあ。
同じバイクに乗っている仲間からさっき久々に連絡が来て、
ちょっとうきうきしている。




電動バイク

映画「サブウェイ123」を見る。
ニューヨークの地下鉄を乗っ取った犯人グループと、
地下鉄運行司令室および警察当局との攻防。
ジョン・トラボルタが犯人のリーダー役になりきっていてすごい。
この人は映画によって人が変わるのが面白い。
対して地下鉄運行司令室勤務のデンゼル・ワシントンは、
どの映画でも彼流に持っていって演じてしまう感じだな。
飛行機の国際線でやっていそうな映画。わるくない。

東京モーターサイクルショーでKTMから、
電動のモトクロッサーが発表され来年あたり市販されるようだ。
ブレーキペダルもクラッチペダルもない。
ということはスクーターみたいに運転するのか。
整備はどうするんだろう。
公道も走れるらしいが、
エンジン音がなくて静かすぎるのは、
少し危ない気もするがどうなんだろう。
しかし画期的であることは間違いない。
やっと21世紀らしくなってきた。




2009.12.29(火) 

知り合いのオートバイの今年の乗り納めの話を聞いてうらやましがってる。
全然走りに行けてないなあ。
ここのところいい天気が続いているし、
走ったら気持ちいいだろうなあと思いながら、
オートバイの雑誌を眺めて寝ようとして、
今日の日記を書き忘れていることに気づく。
だから今日は走り書きです。
走れてないことを走り書き。
ねむたい駄洒落です。

2009.10.26(月)

ツーリングの集合場所へ行く途中、なんと883が故障し、その場でリタイヤとな
ってしまった。前日までまったく支障なく走っていたのに、こういうことってあるん
だな。
バイクをディーラーまでレッカーして帰宅。急に時間ができちゃって、「スラムド
ッグ・ミリオネア」などを借りて観た。とても変わったストーリーだ。テレビのクイ
ズ番組と、サスペンスと、ラブストーリーと、インドのスラムの若者たちのドキュメ
ンタリーにもなっている。映画を見ながら踊って楽しめそうだし、でもメッセージは
強いし。ごちゃ混ぜな感じ。カレー的な不思議な映画だ。去年の暮れにインドに行っ
て感じたインパクトが一気によみがえってきた。トイレの中に落っこちて、その中か
ら這い上がって汚物まみれで元気に走ってゆく少年のシーンこそ、インドのスラムの
人々の生命力、輝かしいパワーを象徴している。

ツーリングに行けなかったことで、行ったら味わえなかった感情を味わい、それな
りにいい経験をした。なにか夢や目標を持っていて、運があったり勝利したりしてそ
れを実現し、夢をつかんだ人はもちろんすばらしい経験をしただろうけれども、夢を
つかむことが出来なかった人も、その体験によって、なにか人の人生の見えていなか
った新しい側面が見えてきているのかもしれない。それはそれでまた、ひょっとした
ら勝利以上のすばらしい経験かもしれない。そんなことを今日ふと電車の中で思いだ
したよ。いやいや、ぼくはまだまだこれでも懲りちゃいないオヤジなんだけどね。



2009.10.10(土) 

モトクロスへ行ってきた。たまに一瞬小雨がぱらついたけれども、おおむね今日は
いい天気だったなあ。暑くもなく、寒くもなく、黄色い日差しが柔らかくて、ヤブ蚊
もいなくなって、ひなたぼっこをしていてすこしうとうとしてしまった。台風のせい
で午前中はコースがぬかるんでいたけれども午後はいい感じだった。
最近は行くたびに、モトクロッサーの運転の仕方についてなるほどここはこうやる
のかというふうに分かってくるようなところがあってちょっと楽しい時期だ。モトク
ロスをやった日は、体の各箇所の動かし方の感覚が鋭くなる感じがする。つねに体の
各筋肉をどういう順番で、どのタイミングで、どう要領よく使えばよいかを意識して、
いろいろ瞬間的に考えて行動しなくちゃならないので、けっこう頭を使う。
泥の上をバイクで突っ走ることってなんでこんなに楽しいのかな。いろんな人がハ
マっているいろんな趣味って、なんでこんなにそれぞれやたら深いのかな。趣味を追
求してゆくことって、なんて楽しいのかな。

2009.10.5(月) 

モトクロッサーでコーナーリングするときは、手で、ハンドルを切って曲がるので
はなくて、おなかで曲がれと言われる。すこし慣れてくると、足で、ステップで曲が
れと言われるようになる。下手に手先で曲がろうとしたって、ちっとも曲がらなかっ
たりする。
ひょっとしたら、作詞もそうなのかもしれない、と、今日は思う。手先でおれは書
こうとしてないか。言葉を弄って書こうとしてないか。腹で書くのだ。足で歩きまわ
って書くのだ。

2009.10.3(土)  

天気予報を見たら午前中は雨がまだ降りつづくみたいだったけれども、思い切って
モトクロスへ行った。今日もピーター・バラカンさんのラジオ番組を聴きながら。番
組で流れた久しぶりに聴いたロキシーミュージックの「ラヴ・ドラッグ」がかっこ良
かった。
朝に上がっていた雨が、コースに着いたとたんに降ってきた。思った通りコースは
ひどくぬかるんだマディー状態で、スタックしまくってへとへとになった。気を取り
直して、平坦なスペースであらかじめやろうと決めていた基礎練習をみっちりやった。
最近ようやくモトクロッサーの最も基本的な動かし方がどういうものなのかがすこし
分かってきつつあった。アクセルを開けながら、状況ごとにどこに力をかけるべきか
を意識して、身体のどこをどういう方向に荷重してバランスをとるのか、自分の身の
こなしをどうすれば一番効率的なのか、どういう順序でからだを動かすのか。一日中
力の入れ具合や順序のことばかりを考えていたので、家に帰ってきてからなにをする
にもずっとその癖が抜けなくて変な感じだった。
夕日が雲間から何本ものサーチライトのように真っ直ぐに差し込むパドックで泥だ
らけになったバイクを片付けていたら、娘を連れて走りにきていたリーゼント風の髪
型をした男性が話しかけてきた。娘を今度のレースに出すのだという。しばらくオフ
ロードバイクの話に花が咲いた。ぼくのバイクのセッティングを見ましょうかと言っ
てくれたが、遠慮してしまった。

2009.9.20(日) 

モトクロスへ行った。ここのところ伸び悩んでいたライディングについて、この日
はたくさんの人たちと行っていろいろアドバイスを受けたおかげで、いままで気付か
なかった、後輪のトラクションを意識することの重要性に気付き、また新しい世界が
見えてきた。
音楽を演奏することでもモトクロスでも、ぼくが面白いと感じるところは、肉体の
感覚と、物理の法則が出会うような場所だ。物理的な条件が一緒なのに、演奏なら、
グルーヴィーな演奏とそうでない演奏があって、ライダーなら、早いライダーもいれ
ばそうでないライダーもいる。それはガッツとかフィーリングがいいとかなどの気持
ちの問題ももちろんあるけれども、それだけではうまくいかなくて、すぐに限界が来
てしまう。それ以上に、演奏(合奏、アンサンブル)すること、運転することに関し
て、いかにいろんなことに気付いて、修正し、考えて、プランを立て、実際の現場で
プランからどうずれたということにまた気付いて、というようなくり返しをものすご
くいっぱいやれているかということが、大きいと思うんだな。
スポーツは、身体も疲れるけれども、思考する神経もすごく疲れる。両方をバラン
スさせて実践することがきっととても重要なのだな。音楽演奏もそれは一緒だ。スタ
ジオでリハしたときと、モトクロスへ行ったときの後は、同じような種類の、すごい
睡魔に教われる。集中力を知らぬ間にいっぱい使っているからだと思われるんだな。




2009.7.23(木)

883のセッティングを変えてすごいいい感じになった。さらにかわいい奴にな
ってきた。納車されて一年と4ヶ月で2万1千キロ。ぼくのハーレーは、ハンドル
もマフラーも変えていないし、お飾り系はいっさいつけていないから、パッと見は
シート以外ノーマルとあまり変わらないのだけれど、オートバイの性能としては、
売り出されていた時とはだいぶ違うものになった。というか、本来883はこの状
態で店に出ているべきだ、という状態になったと思う。
誰もが持つアメリカンバイクであるいわゆるハーレーのイメージは、映画「イー
ジーライダー」によって決定づけられ、広められたらしいのだが、あの映画によっ
て、ハーレーのバイクがもっている本来の素晴らしさがおかしな方向へ向かい始め
たという。そう主張するぼくの883の師匠に、バイクの本当に美味しいところを
少しずつ教えられ、バイクに乗ることがますます楽しくなってきて困った。今週の
土日はひさしぶりに長距離ツーリングに行って来る。
 


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