DIARY

灯台下暗し

自分が昔よく聴いた海外の歴史的名盤といわれるレコードを、
ターンテーブルにのせて聴いてみる。
確かにいい曲だが、
昔のように圧倒的にいい曲には聞こえない。
ある一定のコードの流れ、
メロディの流れが以前の自分の好みだったのだなあと思う。
昔よりもコードの流れのバリエーションをたくさん知るようになった今、
遠い楽園に憧れるように、
散々聞き込んで曲の構成を学んだレコードからは、
意外性を見つけるというよりも、
音楽を確認するような感じで聴いてしまう。

しかし最近は、
自分が見過ごしてきた日本やアジアのアーティストのポップミュージックに、
意外性を見つけることができて面白い。

名前はなんとなく聴いたことがあるが、
ちゃんと耳にしたことはなかった日本のアーティストの曲を、
あるきっかけで初めて聴いて、
それが凄くいい曲で、
なんで今まで自分はこういう曲を聴いて来なかったのだろうと、
反省する機会が最近多い。
自分の幅が広がったのかもしれない。

海外のアーティストよりも
日本の、
わりと自分の身近にいる人の曲をコピーする方が、
刺激的で楽しい勉強になっている。





 

水曜歌謡祭

フジテレビ系生放送音楽番組「水曜歌謡祭」が終了した。
自分のような癖の強い好き嫌いの分かれる歌を、
あのような豪華な歌番組に抜擢していただいて、
本当にフジテレビのスタッフの方々には感謝しかない。
この番組に出演しなければ、
一生共演することはないだろう素晴らしい歌手の方々と共演することができて、
大変好運な機会に恵まれた。
バンドマンである自分があのような場所に立つことによって、
今まで見えていなかった自分の荒さがよく見えた。
歌に関してヒントや発見がいろいろあり、
大変勉強になった。
生放送一発勝負、
毎回緊張感のある仕事で、
終わってしまって肩の荷が下りた分、
寂しさもある。
現場はいつも活気があって楽しかった。
この番組のおかけで自分の幅がまた広がったように思う。

フジテレビスタッフの皆様、
番組をご覧になって下さった皆様、
本当にありがとうございました!


 

新しい曲ができた。

新しい曲ができた。

8月頭に木暮晋也と、
お互いに8月中に一曲作ろうと話していた。
僕が一曲できたぞと彼に言うと、
木暮も一曲作ったと返してきた。

曲調を二人で説明し合って笑った。
二人ともある意味似た方向の曲を作っていたからだ。

曲を作っていていまさら思ったのだが、
ポップスを作るなら、
曲がある程度出来るまで、
コンピューターやシーケンサーを使わず、
できるだけ頭の中やギター一本でイメージをふくらませた方が良い。

シーケンサーで打ち込みを始めると、
アレンジの作業に入ってしまい、
作曲の焦点がぼやけて迷走してしまうことが多い。

特にポップスの場合は、
作曲と編曲は全く違う作業なのだ。

こんな基本的なことを、
なぜ忘れがちになるのだろう。

暑い夏が過ぎ、
涼しくなる9月以降は曲を作るのにいい季節。

13歳から曲を作り始めて、
いまだに新しい曲ができることが嬉しいと感じる。

いいものに出会って良かった。


 

歩いてゆく

かっこわるいなあと自分のことを思う時がよくある。
ああ馬鹿だなあとよく思う。
自分はオリコウサンだなと思ったことはほとんどない気がする。
しかし、岡本太郎さんの本を読むと、
ああ自分は馬鹿だと思っていたが、
馬鹿さ加減が全然足りていなかった、
と思う。

それでも時々、
もっとスマートな、
オリコウサンな生き方があるような気がする時がある。

若い時は、
経験を積めば人生を上手く生きる術に長けるのではないかと思っていたが、
そんなに甘いものではなかった。
というより、
スマートな、
オリコウサンな生き方などおそらく無いのだ。
しかし、
より幸福な生き方というのは、
どうやらあるらしい。

馬鹿は止まらない。
しかし馬鹿でいいやとは思わない。

羞恥心で焼けた鉄のようにからだじゅう真っ赤になって、
それでも前に歩いていって、
それは意志の力だけではなく、
意志と感性と知性が互いに反発して、
ぶつかったりして血が出たりとかしながら、
間違った道とか正しい道とかを歩いたり行ったり来たりしながら、
出来るだけ逃げ出さずに、
負けばっかりでしゅんとしたり、
時々勝ったりしながら、
そしてなにか分かったりしながら、
人間として歩いて行っている。


 

ぼうっとしていた。

6月10日発売のニューアルバム「ラヴァーマン」を作り終えた余韻がまだ続いていて、
今日は少しぼうっとしていたのかな。

先週は2時間の弾き語りライブ一日2回ステージが二回あって、
その合間にゴールデンタイムの生放送テレビ音楽番組で和田アキコさんとデュエットして、
その他にもツアー先でライブしていて、
緊張する日々が続いていたのだけど、
昨日でそれが一段落したから、
今日はぼうっとしていたのかな。

作り終えたばかりのアルバムはまだ発売さえしていないけれど、
次のアルバムのための曲作りを始めなければいけない気がしている。
毎度のことだけど、
曲の作り方を思い出すことから始めないと。
そういう焦りがなんとなく頭にあって、
でもなんだか行動に移せなくて、
今日はぼうっとしていたのかな。


 

実らなくても努力

努力は実る努力と実らない努力があって、
経験的に言うと、
どちらかというと実らない努力の方が全然多い。
だから実る努力はどんどんするべきで、
しなけりゃもったいない。
そして実らない努力ばかりだからといって何もやらないわけにはいかない。
努力はスタートラインであって、
努力しない人はレースに参加しない人なのだ。
と、昨日ジョグしながら天に浮かぶ月に向かってマジに思ったのだった。



 

ニューアルバム完成

昨日ついにオリジナル・ラブのニューアルバムが完成した。
去年の8月くらいから実際の制作が始まり、
年末年始も休みなく歌のレコーディングをした。
開いている日はほとんどアルバム制作していた。
ミックスからマスタリングは、
エンジニアの兼重くんがとても頑張ってくれた。
やれることはやり尽くしたと思う。
長い道のりだったけれど、
出来上がって本当に良かった。

不思議なポップス、
ソウルフルなバラード、
どことなく漂うジャズ、

いい歳をして、
思いきりラブソングアルバム。
クレイジーな自分にぴったりだ。
いいアルバムだと思うけれど、
あとは聞いてくださる皆さんの感性に任せたい。
今回の制作は少し疲れたなあ(笑)。


発売は6月になります。



 

桜と沈丁花

桜が咲きまくっている東京。
「春だぜい!」と景色が叫んでいる。
桜はきれいだけど、
迫力があって、
どこか威圧感があって、
なにかそわそわした気持ちにさせられる。
かと思えば、素早く散ってしまって、
急に寂しい思いをさせられる。
だから桜を前に人はお酒を飲むのかな。
桜は、お酒を飲んで眺めるのに、
ちょうどよい花じゃないのかな。

ユーミンの曲「春よ来い」に出てくる沈丁花は、
何かしら佇まいがある。
沈丁花という花を実際にちゃんと見たわけではなく、
写真でちらっと見ただけだけれども、
沈丁花は、お酒を飲みながら眺める花ではない気がする。
沈丁花は、
春雨の日に傘をさしてひとりでじっと見ていたい花という感じ。
花にいろんな思いを投影させながら眺めて、
その思いを花もただ一緒に眺めてくれるような、
そんな何気なさがあるような。


 

「歌うこと」の面白さ

「歌うこと」が、
本当に面白くなったのはいつ頃からだったかな。
たしか30歳を過ぎた頃だったような気がする。
「歌うこと」の面白さ、素晴らしさ、不思議さに気づけたのはラッキーなことだった。

昔は自分の歌が個性的だとは思っていなかった。
最近はよく個性的な歌だと言われるようになったが、
個性的な歌を歌いたいと思ったことはない。
自分なりに「歌うこと」を知ってゆくうちに、
今の歌い方に、いつの間にか成っていた。

20代の頃についてもらっていたボイストレーナーには感謝している。
どうやって体を使って歌うのかを習った。
そのボイストレーナーに出会わなければ、
「歌うこと」の面白さをいつまでも知ることができず、
「歌うこと」をやめていたかもしれない。

歌は、スポーツと同じように体を使うけれど、
スポーツではない。
スポーツ選手には、年齢とか体力的なことが多分に影響を及ぼして、
その人のピークというものが存在する。
それに対して、変な言い方だけれども、
歌手には、歌えば歌うほどピークに近づいてゆくような感覚がある。
歌うほど、表現は深まり、謎も深まり、人生と繋がってきて、面白くなってゆく。
歌はスポーツではなく、芸であって、
その追求は、始まってしまえば終わりがない。

歌の面白さ、素晴らしさ、不思議さに気づくときは、
「歌うこと」の発見があるときで、
歌がどんどん良くなっているときだ。
「歌うこと」の不思議さ、面白さ、素晴らしさに一度気づいたなら、
その人が歌い続ける限り、
ずっと「歌うこと」を発見し続ける長い長い旅がすでに始まっているのだ。



 

ニューアルバム完成間近

長い時間をかけて作ったオリジナル・ラブのニューアルバムが、
もうあと少しで出来上がるところまできた。
9年前からずっとコツコツ作り直してきた曲もあれば、
つい最近作った曲もある。
リズム隊はほぼ全曲ミュージシャンたちによる生演奏。
新しく懐かしいオリジナル・ラブらしいエネルギッシュなサウンド。
トロピカルで不思議なポップスや、
謎めいたクールなファンクもある。
爽やかで切ないスイートソウルミュージック、
情感がありつつもすっきりとした歌。
実はかつてないほどジャズの技法を目立たないようにあちこちちりばめてある。
珠玉のポップミュージックが並んだアルバムではないかと。

思い入れはたくさんあるけれど、
思い入ればかりだと客観性が欠けてしまう。
何度も考え直しながら、
そして何度も最初に作ったときの情熱を思い出しながら、
壁を何度も塗り直すように作ったアルバムだったはず。
でも、正直言うと、
いろいろ考えすぎてどうやって作ったのか忘れてしまった気がする。
もう少しで出来上がる今の時点で少しぼんやりし始めているから、
多分出来上がったら何日間か眠り続けるんじゃないかな(笑)。



 


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