2009.4.1(水)
「アーグ・ミュージク・ウォー」というコンピレーションアルバムはポリス
のドラマー、スチュワート・コープランドの兄、マイルス・コープランドがプ
ロデュースした、80年代初頭のニューウェーブバンドを集めて行ったライブ
を収録した2枚組のアルバムだ。中学3年の時、ポリスやディーヴォのライブ
が入っているからという理由で買ったのだが、このアルバムに参加している不
思議なバンド達が醸し出す雰囲気にどんどん惹かれていった。アルバムのジャ
ケに載っているアーティスト写真を見ながら、ロンドンとアメリカのアンダー
グラウンドシーンで起こっているムーブメントに心をときめかせた。
そして日本でも、P-MODELやプラスティックス、ヒカシューといったバンド
がたまにテレビに出始めていた。プラスティックスを初めてテレビで見たとき
はびっくりした。ドラムがいなくて代わりにリズムボックス担当の人がいて、
くるくる回って変な動きをしながらギターを弾いて、全員髪の毛が逆立ってい
て「コピー、コピー、コピー」と連呼していて、なんかすごいかっこいいと思
った。ニューウェーブってもしかしたらスゲエんじゃないか、パンクっていっ
たいなんなのかをいろいろ知りたくなった。
しかし神戸から引っ越した当時、郡山市には東北新幹線が通っておらず、F
M ラジオ局が NHKFM一局、AMラジオ局も一局、テレビは民放局が2局しかな
かった。書店は大きめなのが一店あったが、パンク、ニューウェーブの情報が
載っている雑誌は入ってきていなかった。輸入レコード屋は無く、日本盤ばか
りを売っている小さな町のレコード屋さんが2、3軒あるだけだった。つまり
パンク、ニューウェーブに関する情報、音源がまったく手に入らなかった。そ
れに比べ、今はインターネットという超巨大な情報端末がある。あの頃と比べ
るとすごいギャップだな。
だから「アーグ・ミュージック・ウォー」を聴き込んで、誇大想像するしか
なかった。XTCやペレ・ウブ、エコー・アンド・ザ・バニーメン、クランプス、
ギャング・オブ・フォー、オインゴ・ボインゴ、クラウス・ノミ、ウォール・
オブ・ヴードゥー、アステレコ・スピリッツ80's、フレッシュ・トーンズ、ジ
ュールス・ホランドなど、どのアーティストもかっこ良くて、各アーティスト
のアルバムを一枚ずつ欲しくてしょうがなかった。今も、自分がかっこいいと
思う音楽の基準はここにあるような気がする。このアルバムを聴いて自分は高
校生になったら絶対ニューウェーブバンドをやるんだと心に決めたんだな。
ぼくがここのところずっと自分の中学生の頃をこのVOICEに書き続けている
のは、この「アーグ・ミュージック・ウォー」のアルバムのライブ映像を最近
初めて観たからである。この映像が手に入りやすくなったことは何年も前から
知っていたが、とても思い入れのあるアルバムだし、自分の夢が壊れるのが嫌
な感じがして、観る気がしなかった。しかし、実際に観てみて、自分が子供の
頃に想像した通り、めちゃくちゃかっこいいライブ映像だったので大興奮して
しまった。「アーグ・ミュージック・ウォー」のことが書きたくて、そうこう
しているうちに、つらつらといろいろ中学時代のことを思い出してしまったん
だな。
のドラマー、スチュワート・コープランドの兄、マイルス・コープランドがプ
ロデュースした、80年代初頭のニューウェーブバンドを集めて行ったライブ
を収録した2枚組のアルバムだ。中学3年の時、ポリスやディーヴォのライブ
が入っているからという理由で買ったのだが、このアルバムに参加している不
思議なバンド達が醸し出す雰囲気にどんどん惹かれていった。アルバムのジャ
ケに載っているアーティスト写真を見ながら、ロンドンとアメリカのアンダー
グラウンドシーンで起こっているムーブメントに心をときめかせた。
そして日本でも、P-MODELやプラスティックス、ヒカシューといったバンド
がたまにテレビに出始めていた。プラスティックスを初めてテレビで見たとき
はびっくりした。ドラムがいなくて代わりにリズムボックス担当の人がいて、
くるくる回って変な動きをしながらギターを弾いて、全員髪の毛が逆立ってい
て「コピー、コピー、コピー」と連呼していて、なんかすごいかっこいいと思
った。ニューウェーブってもしかしたらスゲエんじゃないか、パンクっていっ
たいなんなのかをいろいろ知りたくなった。
しかし神戸から引っ越した当時、郡山市には東北新幹線が通っておらず、F
M ラジオ局が NHKFM一局、AMラジオ局も一局、テレビは民放局が2局しかな
かった。書店は大きめなのが一店あったが、パンク、ニューウェーブの情報が
載っている雑誌は入ってきていなかった。輸入レコード屋は無く、日本盤ばか
りを売っている小さな町のレコード屋さんが2、3軒あるだけだった。つまり
パンク、ニューウェーブに関する情報、音源がまったく手に入らなかった。そ
れに比べ、今はインターネットという超巨大な情報端末がある。あの頃と比べ
るとすごいギャップだな。
だから「アーグ・ミュージック・ウォー」を聴き込んで、誇大想像するしか
なかった。XTCやペレ・ウブ、エコー・アンド・ザ・バニーメン、クランプス、
ギャング・オブ・フォー、オインゴ・ボインゴ、クラウス・ノミ、ウォール・
オブ・ヴードゥー、アステレコ・スピリッツ80's、フレッシュ・トーンズ、ジ
ュールス・ホランドなど、どのアーティストもかっこ良くて、各アーティスト
のアルバムを一枚ずつ欲しくてしょうがなかった。今も、自分がかっこいいと
思う音楽の基準はここにあるような気がする。このアルバムを聴いて自分は高
校生になったら絶対ニューウェーブバンドをやるんだと心に決めたんだな。
ぼくがここのところずっと自分の中学生の頃をこのVOICEに書き続けている
のは、この「アーグ・ミュージック・ウォー」のアルバムのライブ映像を最近
初めて観たからである。この映像が手に入りやすくなったことは何年も前から
知っていたが、とても思い入れのあるアルバムだし、自分の夢が壊れるのが嫌
な感じがして、観る気がしなかった。しかし、実際に観てみて、自分が子供の
頃に想像した通り、めちゃくちゃかっこいいライブ映像だったので大興奮して
しまった。「アーグ・ミュージック・ウォー」のことが書きたくて、そうこう
しているうちに、つらつらといろいろ中学時代のことを思い出してしまったん
だな。